アトピー性皮膚炎と上手に付き合う方法

今週から、薬剤師の若きライターRiisaさんが
Naturalistaの一員に加わってくれました✨

第一弾は「アトピー」について。

実は私、小児アトピーで
赤ん坊の頃は顔が腫れて真っ赤だったそうです。
小学生になっても夏は腕や足首の肌荒れに
しょっちゅう悩まされていました。

Riisaさんに第一弾の何を書きたいか伺ったら
「アトピー」という返事がかえってきて驚き!

ステロイドの代替法があるのか…
農薬も関係してるかもしれないのか…
と読んで目から鱗でした。

アトピーで悩まされている方は、
是非、ご参考になさって下さい!



アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎とは、なんらかの刺激が引き金となり身体の中で炎症が生じ、
強いかゆみを伴う湿疹が出る病気です。
この湿疹は症状が軽くなったり悪化したりを繰り返すため、
完治することは難しく、病気とうまく付き合う状態を目指すことが非常に重要になってきます。
アトピー性皮膚炎は小児期に発症するものと成人期に発症するものに分けられ、成人してから急にアトピーになるという人も少なくありません。

成人期に発症するアトピーの特徴としては、乾いた皮膚状態の湿疹が生じることが多いです。
また、首、背中、腕など、上半身に湿疹が現れることが特徴です。
成人期に発症する人は、もともとアトピーの性質を持っていることが多く、なんらかのきっかけで症状が出てきた状態であるため、急にアトピーになったというわけではありません。

 

アトピーの原因

一般的なアトピーの原因として、アレルギーが考えられています。
アレルギーを引き起こす原因物質であるアレルゲンが体内に取り込まれ、アレルゲンと戦うために炎症物質が産生されます。

身体がその炎症物質と戦った結果、湿疹が生じます。
どのアレルゲンでアトピーが引き起こされるかには個人差があり、一概に原因をはっきりさせることは大変難しいです。
そのため、自分がどのようなアレルゲン、どのような状況でアトピーが悪化するのかを知っておくことが非常に重要になってきます。

 

アレルゲンになりやすいもの

・食べ物(卵、小麦など)

・食品添加物

・不規則な生活、睡眠不足
・強い日差し、日焼け

・ダニ、ホコリなどのハウスダスト
・衣類の繊維による刺激
・シャンプー、化粧品の化学物質



アトピーの治療法

薬を使用した治療法としては「ステロイド治療」が一般的です。
ステロイドが湿疹の元となる炎症物質の産生を抑えることで、
アレルゲンが体内に入った際のアレルギー反応を抑制できます。
効果があるとともに、副作用が強く出ることもあるため、
脱ステロイドを目指す方がとても多いです。
そこで、おすすめなのが保湿剤です…!

なぜ保湿剤が効くの?

アトピーの治療にはステロイドが一般的ですが、
ステロイドは身体の炎症を一時的に抑えているだけであり、
その時しのぎの治療法と言っても過言ではありません。
現在、ステロイドを使っている人は、もしかしたら、
一生ステロイドを使い続けなければいけないかもしれません。

ステロイドに頼らない生活を補助するのが保湿剤です。
アトピーは皮膚のバリア機能が弱った状態で、
そのため炎症が起こりやすくなっています。

ステロイドを使用して炎症を抑えると、
正常なバリア機能が弱まってしまい炎症がさらに起こりやすくなります。
そのため、ステロイドをずっと使い続けるという悪循環に陥ります。

そこで使用するのが保湿剤です。
保湿剤を使うことで皮膚のバリア機能を高めることができます。
保湿をすることで、すぐに炎症を抑えられるわけではないですが、
炎症が悪化するのを防ぐことができます。
また、皮膚が正常な状態に戻るスピードを早め、
結果として皮膚のバリア機能が高まります。
自分の肌を強化してアトピーと戦う薬、それが保湿剤です。

 

おすすめの保湿剤

ひとことで保湿剤と言っても、様々な種類があります。
ドラッグストアに売っている保湿剤もありますが、
必ずしも自分の肌に合うものを選べるとは限らないので、
まずは皮膚科の医師に処方してもらうのがよいでしょう。
中でも、以下におすすめの保湿剤を紹介します。

  • ヘパリン類似物質

ヘパリン類似物質にはヒルドイド、ビーソフテンがあります。
ヘパリン類似物質は肌の水分を保つだけでなく、血行をよくすることで肌の状態を正常化します。
また、傷の修復作用もあり、アトピーだけでなく、乾燥による肌荒れ、やけどなど、皮膚障害全般に使用されています。
ヒルドイドとビーソフテンは名前が違いますが、中身の薬の成分は全く同じです。
使用されている添加物だけが異なっています。

そのため、ヒルドイドは肌に合うがビーソフテンは合わないということもあります。
また、逆にヒルドイドは合わないけど、ビーソフテンは合うという場合も考えられるので、医師に相談してみてください。
先発品がヒルドイド、後発品がビーソフテンであり、値段はビーソフテンの方が安いです。

ヘパリン類似物質はローション、クリームの他に、スプレータイプもあり、炎症の状態、炎症部位に応じて使い分けることができます。
暑い夏にはさっぱりとしたスプレータイプ、冬にはこっくりタイプのクリームなど、季節に合わせて使用することもできます。

 

  • プロペト

プロペトは、純度の高いワセリンです。
軟膏タイプなので、密着性が高く、肌の水分保持に役立ちます。
肌の自己回復能力を高めるのに最適な薬です。
油でできており、余分な成分が入っていないので無臭です。
日中に使うとベタつきが気になるかもしれないので、
就寝時の保湿などに使用することをおすすめします。

ヒルドイドは、肌の細胞に直接働きかけることで水分を保持します。
一方、プロペトは細胞の水分の蒸発を防ぐことにより間接的に水分を保持します。
どちらが合うかは個人差があるので、片方が効かなかったからといって、保湿剤が合わないということではないので、諦めずにお医者さんに相談してください。

保湿剤はどれくらい塗ればいいの?

保湿剤を塗るときは広げるようにすると薄く伸びてしまい効果が減ってしまいます。
しかし、厚く塗るからといって効果が上がるわけではないので適量を守ることが重要です。

量の目安にFTU(フィンガーチップユニット)があります。
人差し指の第一関節までの約2.5cm程度の量を、1FTUと呼びます。
この量を手の平2枚分の面積に塗るのが良いとされています。
そのため、顔だったら1FTU、背中一面なら4FTU位を目安に塗ることをおすすめします。

塗るときは、手のひらで押さえ込み、皮膚に蓋をするように塗り重ねるのがポイントです。
ステロイドと一緒に使える?
ステロイドと保湿剤はもちろん一緒に使うことができます。

現在ステロイドを使用している人が急にステロイドの使用を止めると、
リバウンド現象が起こり、さらにアトピーが悪化してしまうことがあります。
そのため、症状がひどい部分にはステロイドを使用し、
炎症やかゆみが少ない部分には保湿剤を使用するのがおすすめです。
保湿剤で肌のターンオーバーが正常化することで、色素沈着を早く治すことができます。
保湿剤と組み合わせてうまくアトピーと付き合っていきましょう。


アトピー・肌荒れの意外な原因…!!

実は身体に良さそうと思い選んでいる野菜が、
実はアトピーの悪化に繋がることがあります…!

そばや卵の食物アレルギーがあるように、
「農薬アレルギー」というものがあります。

除草剤などの農薬に含まれる化学物質が
身体の中で反応することでアレルギーが生じ、
アトピーの悪化につながっている可能性があります。


残留農薬がアトピーに悪影響……?!

農薬の中でも、収穫された野菜に残っている残留農薬が
アレルギーの原因となることがあります。

<残留農薬が多い野菜ランキング>
1位 セロリ
2位 ほうれん草
3位 トマト
…これらの共通点は「地上で育つ野菜」ということ。
除草剤などが直接散布されるため、残留農薬が多くなってしまうのです。
そのため、根菜のような土の中で育つ野菜は比較的残留農薬が少なくなっています。
根菜などの野菜中心に摂ってみてらアトピー症状が治まる場合は
「農薬アレルギー」の可能性があります。

 

『無農薬野菜』と『有機野菜』の違い

無農薬野菜は身体に良い、そう思っている方が多いと思いますが、
大きな間違いで、実は無農薬野菜でも、農薬が残っている場合があります。
なぜかというと、無農薬野菜は栽培期間だけ農薬が使用されていない野菜だからです。

例えば、去年農薬を使用して野菜を育てた後の農薬がたくさん含まれる畑で野菜を育てても、その栽培期間中に農薬が使われていないだけで、無農薬野菜と表示できてしまいます。

本当に農薬を使用していない無農薬野菜を販売する農家さんが多いですが、
中にはインチキな農家さんもいるので注意してください。

その一方で安心して食べることができるのが、「有機野菜」です。
有機野菜は、その土地が数年間農薬を使用していないこと、
害虫を防ぐ農薬を使用していないことなど数々の厳しい条件を満たした野菜です。
有機野菜には国の認定を受けた印である有機「JASマーク」が記載されています。
今では有機野菜を配達してくれる農家さんも多くなっているので、
調べてみるのもいいかもしれません。

『有機野菜』って何がいいの?

  • 野菜の味が濃い

農薬を使用しないため、野菜は本来持っている力で成長しようとします。
そのため、野菜本来の味がしっかりとし、野菜の味が濃くなります。
有機野菜はシンプルに料理をして、素材の味を楽しんで食べて欲しい
という農家さんも多いようです。

  • 皮ごと食べられる

有機野菜は残留農薬が少ないため、皮ごと調理することができます。
皮ごと食べることで、バランスの取れた野菜全体の栄養をまるごと摂取することができます。
皮を食べたほうが良い野菜を紹介します。

ダイコン…がんを抑制する働きのある「ミロシナーゼ」やビタミンCが皮に多い。
ニンジン…免疫力を高めるカロテンが皮に多い。
レンコン…抗酸化作用のあるポリフェノールが皮に多い。

『有機野菜』のデメリットは?

農薬を使用しないということはメリットばかりではありません。
デメリットもいくつか紹介します。

  • 手間暇がかかっているため値段が高い
  • 虫が付いていることがある
  • 葉物の野菜が虫に食われていることがある

このように、農薬を使用しないからこそのデメリットもあります。
きちんと理解した上で有機野菜を選んでください。

 

残留農薬の排出方法

残留農薬はけっして身体にいいわけではありませんが、普段の食生活から農薬を完全に排除することは難しいです。そのため、身体に入ってしまった農薬を排出するデトックスが大切です。

  • 積極的に汗をかくようにする
  • たくさん水分を摂りトイレに行くようにする

などを意識的に取り入れてみてください。

「積極的に野菜を食べているのにアトピー症状が悪化している気がする…」
そんな方はもしかしたら農薬アレルギーかもしれません。
思い当たる方はぜひ一度野菜の選び方を見直してみてください。

また、前記事「ヒートテック皮膚炎」のように、
服の繊維が合わずに肌が荒れる場合もあります。

アトピーや肌荒れと一言で言っても
人によって何に反応するか異なる場合があります。
原因が何なのか医師に相談しつつ、
自分でも日常生活を振り返って原因を見つけ、
きちんと対策して症状が悪化せずにいてくれるよう、
上手く付き合う方法を探してみましょう。

 


<参考リンク>

アトピー性皮膚炎ガイドライン2016
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/atopicdermatitis_guideline.pdf#search=%27%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%94%E3%83%BC+%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%27

食と体の健康をまもる
https://www.あれるぎー.com/allergy/moisture2/

マイナビ農業
https://agri.mynavi.jp/2017_08_01_1054/


執筆協力:Riisa
記事監修:Sachi


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