発声の仕組み

みなさんは、自分の声に意識的になったことはどのくらいありますか?
毎日、何気なく話していませんか?

その何気ない発声が、
知らじ知らずのうちにアナタの印象を左右しています。

今回は発声の仕組みについて紹介するとともに、
なりたい自分になれる発声方法、発声によるストレス解消法を紹介します。


発声の仕組み

発声の仕組みには4ステップあります。

  • 息を肺から送り出す
  • 声帯を振動させる
  • 共鳴させる
  • 言葉を形成する

各ステップについて詳しく説明します。

  • 息を肺から送り出す

私たちは空気を吸い込み、肺に蓄え、その空気を吐き出すことで息をしています。
この際に、肺そのものが膨らんだり縮んだりして息をしているようにイメージしがちですが、実際には肺自体が動いているわけではなく、外肋間筋(がいろっかんきん)と横隔膜(おうかくまく)が関与しています。
外肋間筋が収縮すると、胸の部分が前後左右に広がります。
これは横からみた際に、胸の部分が厚くなるという現象を指します。

この際に肺が広がり、息を吸うことができます。
外肋間筋が弛緩すると、胸の部分の面積が縮み、息を吐き出すことができます。
同時に肺の下に存在する横隔膜が上下運動を行っています。
横隔膜は収縮すると下に降りることで、肺も引っ張られて息を吸うことができます。
そして、息を吐き出すときに横隔膜は弛緩します。
このように、息を肺から送り出すことが発声の初めのステップに当たります。

 

  • 声帯を振動させる

2つめのステップは声帯を振動させることです。
空気を肺から送り出し、息が声帯を通過する際に声帯が振動すると音となります。
声帯とは喉仏の位置にある組織です。

喉の内側には筋肉性の2つのひだが左右から出ており声帯が形成されています。

このひだが閉じている状態のときに息が通過し圧力をかけることで、声帯が振動します。

このステップでは、声帯を振動させ音を発するだけであり、言葉を発音することはできません。

 

  • 共鳴させる

声帯を振動させて発された音は、身体の様々な部分で共鳴することにより大きくなります。
主な共鳴部位は咽頭(いんとう)、鼻腔(びくう)、咽頭共鳴腔(いんとうきょうめいくう)であり、共鳴腔と呼ばれています。
この共鳴によって声に特徴を付けることができます。
鼻に手を置いて声を出したときに、鼻が振動するようなら、うまく共鳴させられている証拠です。

 

  • 言葉を形成する

声帯を振動させて発した音を身体で共鳴させたあと、口の中で発音することで言葉になります。
これが発音と呼ばれ、口の形や舌の動きで変わります。
また、表情筋も関係しており、怒っているときに低い声になってしまうのはこの影響です。

 

以上の4ステップが発声の仕組みです。


声質に影響する要素

中には、自分の声が嫌いという人もいるかもしれません。
もう少し声が高かったら、という人も、
声帯の仕組みを知ることで理想の声に近づくことができます。

音程(声の高さ)には声帯の3つの要素が関係しています。

  • 重さ
  • 長さ
  • 張力

各要素について詳しく説明します。

・重さ

重さのイメージとしては、輪ゴムをイメージするとわかりやすいです。
輪ゴムを弾いたとき、細い輪ゴムより太い輪ゴムの方が低い音が出ます。
それと同じことが声帯でも起こっています。

 

・長さ

声帯の長さが短いと、振動しやすくなることで、振動が多くなり高い音が出るようになります。

 

・張力

張力に関してはギターの弦などをイメージするとわかりやすいです。

ピンと張った弦の方が高い音が出ます。

 

以上のことから、高い声を出すには声帯を収縮させることが重要であると考えられます。
高音を出そうと裏声を使うと、声帯が伸びきってしまいます。
地声を高くするためには、声帯を収縮させたまま話す領域を増やす練習が効果的です。


声が印象を変える

心理学の世界では、人の印象の4割は声で決まると報告されています。
声の印象には以下の6つの要素が関係しています。

①声域
声の高さの範囲を表しています。声の深みとも言え、
低い声を出すことができる人は厳かな感じを伝えることができます。

②声色
声の表情を表します。声の質感とも呼ばれ、
温かく包み込むような感じや、きりっとした感じなどを表すことができます。

③韻律
語尾によく表れます。語尾があがるだけで、疑問文だということがわかります。
また、語尾が伸びてしまうと、だらしない印象を与えてしまいます

④ペース
話す速さです。勢いのある感じで話すと興奮気味に聞こえ、
ゆっくりと話すと落ち着いた印象を与えることができます。

⑤音高(ピッチ)
音の高さのことです。
高い声は若い印象を、低い声は大人っぽい印象になります。

⑥声量
声の大きさのことです。
大きい声は元気なイメージを与えることができます。

この6つの要素を組み合わて話すことで、自分がなりたい自分の印象を与えることができます。


 


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