蕁麻疹との付き合い方

夏になると汗によって、汗疹(あせも)ができる人が多くなります。

けれど、それ、本当にあせもですか?

もしかしたら、

蕁麻疹(じんましん)かもしれません。

今回は蕁麻疹の見分け方や種類、対処法について紹介します。


蕁麻疹とは

蕁麻疹とは、突然皮膚が赤くなり皮膚の一部がくっきりと盛りあがり、時間が経つと跡形もなく消える病気です。かゆみを伴う湿疹が出る場合が多いですが、かゆみの程度や湿疹が出る範囲には個人差があります。湿疹の形も丸くなるものから、ミミズ腫れのような場合もあります。

また、全身の至る場所に湿疹ができることが特徴です。
毎回同じ場所に出る人もいますし、場合によって出る場所が変わる人もいます。

また、徐々に湿疹の範囲が広がっていくこともあります。

湿疹は数時間で消失する場合もありますが、1日経っても治らない場合もあります。
また、症状が虫刺されに似ているため、間違えてしまう人も多いです。
判断する際は、跡が残るかどうかで判断してください。

虫刺されの場合は、刺された部分が跡として残りますが、蕁麻疹は跡が消えることが特徴です。
また、あせもとも間違いやすいです。あせもはズボンやスカートのゴム部分、ひじやひざの内側など、汗がたまる場所にできやすいので判断基準にしてください。


蕁麻疹の原因

ではなぜ、蕁麻疹が生じるのでしょう。

蕁麻疹の原因は様々考えられ、一概にこれが原因であると言いにくいのが特徴です。
多くはアレルギー性であり、なんらかの刺激により、皮膚組織内に炎症物質であるヒスタミンが放出され、血管が拡張し赤く盛りあがります。

その結果、神経に作用することでかゆみや浮腫が生じます。
複数の原因が密接に関与しており、実際の原因を突き止められることは少ないです。


蕁麻疹の種類

蕁麻疹の対処方法は種類によって大きく異なるため、蕁麻疹の種類をきちんと判断することが重要です。

まず、蕁麻疹は原因がわかるものとわからないものに分けられます。

<原因がわかるもの>

・アレルギー性蕁麻疹

アレルギー性蕁麻疹は原因となるアレルゲンによって引き起こされます。
アレルゲンとしては食べ物、薬剤、植物、昆虫の毒素などがあります。

原因物質との接触後、数分から数時間以内と短時間で発症するのがポイントです。
時には一旦症状が治まったあとに再び症状が生じる可能性がありますが、基本的には原因物質に接触しない限り、症状は生じません。

中でも特に食べ物による蕁麻疹が多く、症状が出るまでがとても早いので注意が必要です。
この場合、蕁麻疹だけでなく、口の中が腫れてくる、息苦しさを感じるなど命の危険を伴うこともあるため注意が必要です。

また、原因となる食べ物を食べ、2~3時間以内に運動をすると生じる蕁麻疹もあります。
この蕁麻疹は特に小麦やエビを食べたときに多く見られます。
また、身体から排出されにくい食べ物も蕁麻疹の原因となります。
例として、動物性のタンパク質としての牛乳や肉、魚、そして油などが挙げられます。
普段は摂取しても問題がない食べ物でも、体調がすぐれない時に摂取すると蕁麻疹になることもあります。また、ペットの毛がアレルギーの原因となる場合もあります。

・薬剤による蕁麻疹

薬物が原因の蕁麻疹もあります。特に多く報告されているのは、解熱鎮痛剤による蕁麻疹です。
そのほかにも、人口食品着色料や、防腐剤などの化学物質が原因とな場合もあります。

・刺激による蕁麻疹

身体になんらかの刺激が生じることでじんましんが引き起こされることがあります。
例として、日光、振動、暑かったり寒かったりなどの気温差、さらには水なども挙げられます。
寒冷蕁麻疹は、皮膚が冷やされた部分のみに蕁麻疹がでるというもので、基本的に数分から2時間以内に消失することが多いです。このように、ささいな刺激でも蕁麻疹が生じることがあります。

・コリン性蕁麻疹

入浴や運動、ストレスなど、発汗による蕁麻疹をコリン性蕁麻疹と呼びます。
30歳代の成人に多いことも特徴であり、湿疹の大きさが直径数センチメートルと比較的大きなものが出る可能性もあります。湿疹自体は、数時間以内に消失しますが、眼や口、血管が腫れることもあるので、注意が必要です。

<原因がわからないもの>

原因不明の蕁麻疹は特発性蕁麻疹と呼びます。
蕁麻疹患者さんの7割程度は特発性蕁麻疹であるといわれています。
特発性蕁麻疹は急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹に分類されます。

急性蕁麻疹…毎日のように症状がでる、一ヶ月以内に治まる。
慢性蕁麻疹…毎日のように症状がでる、一ヶ月以上症状が長引く。

これらの蕁麻疹は原因はよくわかっていませんが、
薬による治療は効果が高いという報告がされています。


薬による治療

蕁麻疹の治療はまず医師に診断してもらうことが大切です。血液検査などで原因を突き止めることでその後の治療方法も変わってきます。

その際、湿疹の程度や症状の経過によって判断するため、自己判断は難しいです。医師にしっかりと診断してもらい、根拠のある治療を行うことが大切です。

薬による治療は、基本的に抗ヒスタミン薬を用いて行われます。

これは、血管を拡張し、湿疹のかゆみを引き起こすヒスタミンが作用するのを抑制する薬であり、花粉症などにも使用されている薬です。

眠くなるから薬を飲みたくないという人もいるかもしれませんが、近年、眠くならない薬も出ているので、医師や薬剤師に相談してみてください。

薬の効き方には個人差があるので、1種類だけでなく、
数種類の薬を服用する方が効果が高い人もいます。

症状の程度に応じた薬の選択が必要であるため、
自己判断で薬を飲むのは控えるようにしましょう。

薬を飲み続けることで、完全に症状を抑えることも可能です。

原因がわかるものに関しては薬物治療よりも、
その原因物質を取り除く方が効果があります。

妊婦に対しての影響は報告されていませんが、
薬の有効性が高いと判断された場合のみ使用するようにしましょう。
また、乳汁中に薬が含まれる場合があるため、
乳児がいる場合は薬の服用は避けることをおすすめします。

また、蕁麻疹に効果がある漢方もあります。
それは、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)です。

名前の通り、10種類以上の漢方が配合されています。
蕁麻疹は体内の水(すい)がうまく排出されないことが原因と考えられていますが、この漢方は、身体の中の水(すい)と熱のバランスを保つ作用があります。
そのため、肌にこもっている水(すい)や熱を発散させ、肌を正常な状態に戻します。


 

その他の対処法

蕁麻疹は薬物治療だけでなく、様々な対処法があります。

・症状が出ている箇所を冷やす

冷やすことで炎症物質を抑えることができ、湿疹が静まります。
しかし、寒冷刺激が原因の蕁麻疹の場合は悪化する原因となるため、冷やすことは避けてください。

・ストレス発散

原因が不明の蕁麻疹の場合は、ストレスにより引き起こされていることも考えられます。
自分がリラックスできる方法を知っておくことも重要です。

・規則正しい生活

やはり、なによりも効く対処法は規則正しい生活です。
睡眠は自律神経や免疫にも大きく関係しているため睡眠時間をきちんと取るとともに、適度に身体を動かすようにしましょう。食事改善も効果があります。しかし、辛いものやアルコールは刺激物として蕁麻疹を悪化させることもあるため、控えるようにしてください。

皮膚科で自身の蕁麻疹の種類をきちんと判断してもらい、正しい治療を行うようにしましょう。


<参考リンク>

蕁麻疹診療ガイドライン
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913324_1.pdf

スキンケア大学
https://www.skincare-univ.com/article/035277/


執筆協力:Riisa

記事監修:Sachi


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