化粧品選びで気にしたい「界面活性剤」

8月もうすぐ終わり…!
今年の夏は暑かったですね〜!
海や山や旅行にフェスなど、
皆さん楽しめましたか?

この時期、気になるのは日焼けや乾燥!

肌ケアしないと…と焦っている方も多いのでは?

今日は化粧品の選び方について、
「界面活性剤」をテーマにお話します。

化粧品選びって瞑想している女性が多いと思います。

ブランドもたくさんあるし、オーガニックも気になる…
表示には見慣れない成分名だらけでよくわからない!

今日は、そんな疑問の1つにお答えしたいと思います。


界面活性剤とは?

水と油の境界をなくして混ざるように補助するのが界面活性剤です。

洗剤やシャンプーに含まれるイメージが多く、
巷ではいかにも「悪い成分」と噂されることが多いですね。

実は多くの化粧品にも、この界面活性剤は入っています。
オーガニックコスメの中にも入っていますし、
天然成分の中にも界面活性剤の役割を担うものもあります。

化粧水、乳液、クリームなどは、
水分と油分のどちらの性質も持っておく必要があります。
しかし、水と油は混ざりません。

界面活性剤は水とくっつく部分(親水基)と、
油とくっつく(疎水基)の2つから成り立っています。

こんなマッチ棒のような構造です。

【図】界面活性剤の構造

そして界面活性剤には4種類に細かく分類され、マッチ棒の頭の部分が

の陰イオン(アニオン)界面活性剤

衣類や食器などを洗う洗浄剤や、シャンプーなどで使用されます。

の陽イオン(カチオン)界面活性剤

吸着力を利用してリンスやコンディショナーなどのヘアケア製品に、

殺菌力は制汗剤などのデオドラント製品に使用されます。

➕➖の両イオン界面活性剤

陰イオンと陽イオンのどちらにでもなれます。
陰イオンのときはマイルドな洗浄力を、
陽イオンのときはマイルドな殺菌力を発揮します。

皮膚への刺激性や毒性が低いので、
化粧品の乳化を安定させるために使用されることもあります。

も寄せ付けない非イオン界面活性剤

どんなイオン性成分とも組み合わせることができ、
乳化剤や可溶化剤や増粘剤、またはマイルドな洗浄剤など
様々な使い方をされます。

化粧品の場合、肌への刺激や毒性が低く、
安定した乳化力のある両イオン界面活性剤非イオン界面活性剤が使用されます。

刺激性の低いと言うのは全く刺激がない、と言うわけではありません。

肌に塗布した際に出る痒みや炎症などのアレルギー症状も副作用の1つです。
要は、個人差があるのでいくら安全性が高い成分でも問題ない人もいれば、

何かしらの刺激を感じる人もいるのです。

分子量(分子の大きさ)が大きいと皮膚への透過ができなくなります。

陰イオン界面活性剤は分子量が小さく、肌に透過していく可能性がありますが、
非イオン界面活性剤は分子量が大きく、肌に入っていくことはまず考えられません。

炎症を起こしていて肌バリアが弱っている場合だと正常な肌よりも透過しやすく、
刺激を強く感じてしまう可能性があるということです。

それから、いくら危険だと言われている成分でも
体にとって毒性を表す量に達すれば、という話になってきます。

薬機法(医薬品や化粧品についての法律)によると
化粧品は使われている「成分を全て表示」しなければならず、
また並びは「配合量順」となっています。

化粧品に使われている界面活性剤は極微量なので、
長期に渡って使用し続けても問題ないとされています。

そもそも薬機法の中、化粧品とは
『日常的に安全に使用できる』と決められているので、
毒性を表す量が入っているかどうか?が問題になってきます。

個人的には界面活性剤が成分表示の前の方にあったり(配合量が多い)
使われている種類が多い場合は選ぶのを避けます。

天然界面活性剤なら安全なの?

例えば、天然界面活性剤であるレシチンは卵由来の成分で安全性が高く、
化粧品にもよく使われています。

逆に天然成分の中にもじゃがいもの芽に含まれている
ソラニンという成分も界面活性剤の働きをしますが、
毒性が強いため化粧品などには使われません。

天然成分=安全 が必ずしも成り立つわけではないのです。

因みに、私が化粧品メーカーで働いて知ったことですが、

天然成分=天然に存在するけれど天然から抽出したものではない、

人工的に合成されたものもあります!

だから合成界面活性剤=危険、天然成分=安全
という大きなくくりで判断はできないし、

どんなに安全性の高い成分でも刺激を感じる人もいます。
つまり、どの成分が良くてどの成分が悪い、と一言では表せないのです。


化粧品によく使われる界面活性剤

①ジメチコンクロスポリマー、PEG-10/15クロスポリマー

スキンケア商品によく使われる成分です。
皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性はデータ不足により詳細不明ですが、
皮膚感作性(アレルギー性)の報告もなく、安全性に問題のない成分であると考えられます。

②水添レシチン

弱い乳化作用があり、角層になじみやすく、角層の保湿やバリア機能にとって
重要な細胞間脂質であるセラミドと同様のラメラ構造を形成する性質を持っており、
優れた保湿効果および保護力があります。

水添レシチンの現時点での安全性は、皮膚刺激性や毒性および眼刺激性はほとんどなく、
光毒性およびアレルギー(皮膚感作)もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

③ポリソルベート60

すぐれた乳化、可溶化、分散作用がある非イオン界面活性剤。クリーム、乳液、石けん、シャンプー、リンス、メイクアップ化粧品などに幅広く使用されます。

ポリソルベート60の現時点での安全性は、皮膚刺激性はほとんどなく、
まれにわずかな眼刺激が起こる可能性がありますが、

皮膚感作性(アレルギー性)もほとんどないため、安全性の高い成分であると考えられます。


まとめ

ここで挙げたのはほんの一部ですが、合成界面活性剤=危険と簡単に判断するのではなく、

正しい知識をもって、自分の肌に合った化粧品選びをしていきましょう。


<参考>

・化粧品成分オンライン
https://cosmetic-ingredients.org/surfactant/

・マルホ株式会社
https://www.maruho.co.jp/medical/academic/infostore/vol02/03.html

・薬事法ドットコム
http://www.yakujihou.com/content/5-AG.html

・かずのすけの化粧品評論と美容科学についてのぼやき
https://ameblo.jp/rik01194/entry-12386584053.html?frm=theme

・日本界面活性剤工業会
http://www.jp-surfactant.jp/surfactant/nature/index.html


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