エグゼクティブはもう知っている!「伴走者」の必要性

ワークスタイル

前回は「Loved Company」というテーマで、クライアントだけでなく社員・スタッフからも
「愛される会社」の創り方についてお伝えしました。

とはいえ、Naturalistaオンラインをご覧の皆さんは会社創りというよりも、職場の現場ストレスと向き合っている方が圧倒的に多いかと思います。

そして、その大半は、上司・同僚・クライアントとの人間関係からくるものではないでしょうか。

1. ストレスによるパフォーマンス低下


仕事中の過度なストレスは、パフォーマンスの低下を招きます。
理不尽なことを言われ続けたり、不安にさらされた場合、
私たちが選択できる行動は主に次の2つです。

(1) そのままの環境で我慢する
自分を責めて我慢をしながら仕事を続けることです。
忍耐により自己を保っている状態では時間を長く感じて、
立ち止まってしまっているかのような感覚になります。

そのストレスがそのまま長期化することで、体に不調がでることもあります。

(2) 環境を変える
自分を変えることも結構大変なことです。しかしそれだけでなく、相関・相互作用として環境をも変える挑戦をすることです。

具体的には、以下の3つが検討されることでしょう。
A. 職場環境を変える努力をする
B. 転職する
C. 起業・独立する

Aに踏み込める方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。

それは、「自分は変えられても、過去と他人は変えられない」ってよく聞いているから。

しかし、本当にそうでしょうか?
仮にそうであったとしても、腑に落ちていますか?

日本では自分の査定評価に関わることへの不安から言えない方が多い印象ですが、海外では従業員が然るべき対応や環境を求めて主張することは、権利として一般的です。

自分を変える努力も惜しまないけれど、同時に環境や相手をも変えていくほどの「inspiring」なエネルギーを持って行動すると、環境をも変えられることがあります。

そのストレスや自分を押し込む反動を、弱いところへビリヤードの玉突きのように向けていませんか。変わる、変わらないは相手の問題なので、踏み込みません。

しかし、環境や相手は変えられないと、自分が思いとどまる必要はないのです。何がきっかけになるかわかりませんが、人は結局、人によって影響され、変わっているのですから。

2. 伴走者の必要性

Googleの研究結果によると、高パフォーマンスを発揮するには職場での「心理的安心・安全」が重要であるとされています。仮に今のあなたの職場や家庭が不安・不満で一杯の環境や人間関係になっているならば、代わりにプライベートで心から安心できる場所・成長できる場所が必要です。

それこそが、Naturalistaの掲げる「The 3rd Place」なのです。(詳しくは前回記事「Loved Company」にて)

常に一人ではないって、感じられる様に。伴走者がいるって、勇気がでますよね。

キーワードは #空間 #繋がりです。

自分がホッとできるものや人に囲まれる空間、自分を励まし、応援してくれるあなたが感じる真の理解者、一緒にいてホッとできる方々とだけ繋がり、リアルな空間とコミュニケーションを通して、五感で心の安心・安全を感じられる場所であるかどうかが重要視される時代です。

それが場所やコミュニティーでなくても、恋人・パートナーでも素敵ですし、趣味などのコミュニティでも良いのです。

欧米では、経営者がセラピスト・カウンセラー・コーチと個人契約していることも多く、そうした方は自分の人生をどんどん理想に近づけています。なぜなら適切な「伴走者」を隣においているからです。

LAのクレアモント大学院P.Fピータードラッカー経営大学院准教授であるジェレミー・ハンター氏はまさに、多くの著名人、経営者の伴走者です。

彼の「マインドフルネス講義」は、人生を変えると言われている所以です。

3. 「自分プロジェクト」のススメ

職場で、傷つくような表現で注意を受けたり、嫌がらせと感じるようなことをされる経験は辛いものです。そして、企業のメンタル不調対策もハラスメント対応も未だ見切り発車で、現実的な対応が十分にとれるとは言い難く、現場が混乱しているという現状は、なんとも残念です。

もちろん自分の改善を図ることは言うまでもありませんが、人はロボットではないので、理不尽だという感情を我慢し続けて、あなたの素敵な心まで壊さないようにして下さいね。仕事は本来、楽しみながら自己実現していくものです。その為にどうするか考える方が人生が素敵になるはずです。

自分らしくキラキラと生きるために、自分で居心地の良い環境を目指すのです。心の声を大切に。それが「自分プロジェクト」です。自分と仕事を通した社会貢献の為、まず、あなた自身がこのプロジェクトの一番のサポーターになって、自分の今いる場所でまず、心を潤すためにできることを諦めないで下さい。

日本の最大の課題のひとつに、「マネジメント」を挙げている人もいるほどです。そろそろ「犯人捜し」的な従来のような人をも工場のロボットのように見立て、失敗した人をどこまでも追求し、追い詰めていくようなマネジメントこそ、変わらねばならない時だという事なのです。

職場でメンタル不調の方をこれ以上増やしていくマネジメントは何のメリットもありません。急激に変わることは難しくても、私たちが、自分の心の「居心地の悪さ」に気づき、その感情を大切にしながら、理想の自分を諦めない、その小さな一歩こそ、大きな変化へのスタートです!

4. 前へ1歩踏み出すために

プライベートで、必要時にちゃんとSOSを出せ、受け止めてくれる安心安全地帯を確保し、自分プロジェクトを意識したら、できる行動を始めてみましょう。同僚に気持ちを伝えてみたり、社内で信頼できる窓口などを探すことなど。特に、外部と連携しているようなホットダイアル。仕事でパフォーマンスを発揮するために、自分の大切な心を守ることは、決して弱いということではありません。むしろ、強い、または強くなれる人だと思います。

ハラスメントやシーソーのように人を落としてしか自分をあげることができないタイプの方々は、残念ですが、一定数いるものです。とかく言い訳や自分を守るための報告ばかりしていますので、心の内は、不安の嵐が吹き荒れ穏やかではありません。むしろ弱いのです。そんな方々を通り越して、冷静に会社側に状況、そして自分の心を守りたい気持ちを誠実に伝えることも、一歩前進です。黙ったままでは、現状維持ということです。1ミリでも行動して、安心できる空間を広げていきます。

プレジデントオンラインでもお馴染みの「伝え方」のプロである羽田徹氏(著書:相手のキャラを見きわめて15秒で伝える)の言葉は本質をついていると思いました。

何を言うかより、何をするか

伝え方のプロから言われると、行動するという価値の重みが増します。そうなのです。自分なりに前進した瞬間から、間違いなく何かが動き始めてるのです!潜在意識で何を思っているかの本質は、行動に現れるのです。

5. 目標は小刻みに

もちろん順調に運ぶことばかりではありません。行動すると、波動を起こすので、ストレッサーも強くなることがあります。日々の業務の中で、新しい事をする、環境を変えるって自分を変えるくらい大変です。負けそうなことの連続かもしれません。トライ&エラーです。でも、疲れたなと思ったら、プライベートの心の安心・安全地帯にて全力で羽を休め、また飛べばよいのです。もうダメだと思うなら、お休みして体も十分に休めて良いのです。その為のあなたの「3rd Place」なのですから。

また、人生は、点ではなく線だと捉えることも大事です。点として見たら、エラーや休息は失敗になりますが、線で捉えていけば、必ずチャンスは到来するはず。

安心・安全地帯とともに、一本の線のように、いつも「自分を信じる」気持ちが大切です。

交渉力のプロである外資系法律事務所の弁護士は述べています。交渉は、点ではなく、線で捉える。
生きる為に一旦、負けて引く事もある。しかし、逆境もその先に続く線でとらえ、いつか切るための最強のカード(自分の強み・状況分析)を淡々と準備することを諦めず、じっと待つ。

それまで、自分の不安を細かく解消し、小さな「できることを」日々積み上げていくことが大切です。その経験は必ず自分の自信となり、ここぞという時に花開くのです。

 

6. 覚悟を決める

ここまで自分プロジェクトの為に、日々を懸命に過ごしていても、思いもよらない妨害にあったり、自分の弱さをひしひしと感じるような現実に直面し、怒りに震えるようなことだってあります。いよいよ現実が動きそうな時に、押し戻す抵抗も強くなるのかもしれません。

そうした怒りも不安も、ただ自分の中に封じ込めるのではなく、打ち明ける人を3rd Placeの中で見つける、理不尽に対する怒りは特に自分で期限を決めて、頼れる人の力を借りながら放してあげる事も大切です。

そして、ここがカードを切る時!という機会が訪れたと感じたら、淡々とそして、強い意志で常日頃のあなたの思いと、変えたい点を冷静に表現します。そして最後にリリースします。そこまでしたら、相手に行動を委ねる感じです。

結果を気にせず、平常心で目の前の自分の仕事や課題に集中していきます。自分の気持ちは晴れやかなはずです。

冷静になり、俯瞰しながら時間を持ちます。そして成功した際とうまくいかなかった時、次に何ができるかを考えながら、どうなっても、これまでの自分の選択に後悔はないと、清々しいまでの覚悟を決めるのです。

以前「身体はトラウマを記憶する」という記事の中で、私の職場で感じたストレスについても言及しましたが、今回その問題に関して自分自身で大きく環境を変える1歩を踏み出し、結果にもつながったので、その経験から記事にしました。

言い訳か前進か、選ぶも自分です。あなたの人生はあなたが操縦できるのです。ストレッサーが消えたら万歳!そこまでいかずとも、あなたの大切な心にシールドを張れます。

一歩前に出たあなたを助けてくれる方が現れるかもしれませんし、たとえ転職する結果になっても、その先で必ず役に立つ成功へのステップだと信じています。ストレッサーをうまくコントロールできるあなた自身が出来上がっているのですから。

ハラスメントのない社会を目指して、ハラスメントしている方が恥ずかしくなるくらいの、ポジティブな連帯をぜひ、今、ここから、あなたと共に社会で大きくしていきたいものです!

いつもお読み頂き、ありがとうございます。

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<参考文献>
日本人はなぜ「論理的思考が壊滅的に苦手なのか」
デービッド・アトキンソン.東洋経済オンライン.2019.6.26
https://toyokeizai.net/articles/-/288272

・「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」
ケリーマクゴニカル著.和書房.2015.p.177〜327

・「相手のキャラを見きわめて 15秒で伝える!最小の手間で、最高の結果を出す方法」
羽田徹 著.ダイヤモンド社.2018.
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