身体の最も敏感な部位は…?「体性感覚」をホムンクルスに見る

身体論

こんにちは、日本声ヨガ協会代表の八田幸子です。

私たちの身体は1枚の皮膚に包まれていますが、感じ方は均一ではありません。鈍い箇所もあれば敏感な部分もあります。今回はそんな体性感覚 (Somatosensory system)について、面白いイメージ図があるので、話のネタとして共有させて頂きます。

最も敏感な部位は...

最も敏感な部位は「舌の先」です。2つの点の間がわずか1ミリでも、2点であることを感じられます。舌先は味を感じる器官だけでなく、体の中に入るものを最終的にチェックする役割を持っています。魚の骨などの異物だったり、腐っているものを判別したり、全ての生き物は自分の体を守るために舌先の感覚が発達しています。そのため、少しの違和感でも判別できる敏感な部位になっています。

最も鈍感な部位は...

逆に、最も鈍感な部位は「背中」です。試しに、2ヵ所(2点が5cm以内になるように)同時に体のどこかをつついてみてください。大きな一点に感じてしまうでしょう。

また、手も感覚が繊細な箇所ではありますが、2点の間が2ミリ以上離れていないと2点であることを判断できません。

舌が発声において大事であることは言わずもがな、最も敏感な部位です。声ヨガは、通常のヨガに発声を交えることで、「口や舌」の運動刺激により脳を活性化させます。

体部位再現像(ペンフィールドのホムンクルス)

ホムンクルスはラテン語で「小さな人」を意味する言葉です。カナダの脳神経外科医ペンフィールド(1891~1976) は、電気刺激を用いて「大脳の各部分と身体の各部分」の対応領域のサイズにばらつきがあることを証明しました。簡単にいうと...部位の大きさ=感じる大きさではないので、体感覚の大きさを体部位の大きさに落とし込むとこうだよね、と具現化したのがコチラです。(ちょっと気持ち悪いですが...)


(出典:Sensory Homunculus and Motor Homunculus sculptures at the Museum of Natural History, London.)

このように、体性感覚の敏感な手や顔や口が実際の体部位の物理的大きさよりも拡大して表現されています。(触覚受容器の密度が高く、再現される脳領域が広い)一方で、体幹などは小さく表現されています。

 

体部位再現図(ペンフィールドのマップ)

また、ペンフィールドは脳の各部分の対応領域の割合の大きさを解き明かしています。脳を電気刺激することで、脳の機能がまるで地図のように場所によって分業をしていることがわかりました。これを表したのが、以下です。


参考:ペンフィールドのホムンクルスの話

体性感覚野(体からの触覚情報を受け取る部分)と、運動野(体を動かすための指令を出す部分)の2か所の部分で書かれました。これを見ると、脳の中の場所ごとに、手や足、口、目などといった感覚や運動が、分業で行われていることがわかります。
人間は「手」を使って文明を築いてきました。そのため、手に対応する脳の面積はとても大きいものになっています。口が大きいのも、大切な食べ物を体に取り込む重要な部分であり、コミュニティーを築いて発展してきた人間のコミュニケーションに不可欠なものだからでしょう。

声ヨガ的にこれらを活用して考えると

声ヨガでは唇や舌や手のように、物理的には小さい部位であっても脳が担う感覚領域の大きい場所を刺激します。ご高齢者やハンディキャップのある方、そして小さなお子様まで脳への刺激を与えられるという点で有効だと考えています。


これまで日本声ヨガ協会では、オフィス出張だけでなく、北里大学病院や港区がん在宅緩和ケア支援センターでも医師立ち合いのもとでイベント出張などをしてきました。マット・ウェア不要で発声を楽しみながらできるので、ご高齢の方や激しい運動ができない方にもお楽しみ頂けます。

声ヨガインストラクター資格取得講座のベーシックコースは、そうした健康法指導を行いたい方にもご参加頂いています。ご興味ある方は講座概要を以下よりご覧ください。

 

 

 

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椅子に座って行える「声ヨガ体操」動画も作成しましたので、よかったら親御さんなど身近な方とも一緒に楽しんでください♪

座ってできる声ヨガ体操(1)〜笑って幸せになる発声〜

 

体性感覚は生理学用語なので専門的で難しく感じますが...念のため記載しておくと、以下のように定意味づけられています。

 体性感覚とは触覚、温度感覚、痛覚の皮膚感覚と、筋や腱、関節などに起こる深部感覚から成り、内臓感覚は含まない。皮膚感覚が皮膚表面における感覚であるのに対し、深部感覚とは身体内部の感覚を意味する。後者は固有感覚または自己受容感覚とも呼ばれ、筋受容器からの伸縮の情報により、身体部位の位置の情報が得られる。

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