こんにちは、コンテンツプロデューサーの幸です。
ナレーターとして活動しつつ、キャスティングを手掛けることがあるので、今回は「選ばれる声」をテーマにお話したいと思います。

選ばれるナレーター・声優になりたい!
というあなた。そのためには何が必要だと思いますか?
野沢雅子さんや山寺宏一さんのような、聞いたら耳に残る「特徴的な声」
それとも、アナウンサーのように「綺麗な読み」でしょうか。
もちろん、そうしたスキルも大事です。
けれど、駆け出しの頃は声の魅力や特徴だけでなく、制作に携わる方々に負担をかけないことも大事です。つまり、読みや相手が求めている声質も大事だけれど、納品音源にノイズがあるといくら内容が良くても使い物にならないので、気をつけましょう!!
1. 評価に関わるリップノイズ
「リップノイズ」
これは、収録中に口の開閉時に発生しやすい
ペチャ...クチャ...といった音のこと。
スタジオのリッチなマイクは敏感に音を拾います。
普段は気にならなくても、非常に耳障りなノイズになることがあるのです。
声を生業にしている人が、頭を抱える問題の1つです。なぜなら、音響エンジニアさんの編集工程で余計に手間かけてしまうから。
コンテンツ業界は実績と実力の世界。
大きな仕事や箔のつく仕事は、公募よりもリファラル採用が多いです。
つまり、キャスティング担当や音響監督が、エンジニアさんに「いい子いない?」
と聞くことも少なくないのです。そんな時にリップノイズが多い物を納品していると
どんなにコミュニケーション上手な人であっても

あの子、人はいいんだけど...作業時間増えるんだよな〜
と、嫌煙されてしまいかねません。
2.リップノイズの原因
リップノイズの主な原因としては、
- 発声方法
- 舌の長さ
- 口の中の唾液の多さ
- 唇や口内がベタつく or 乾燥している
など人により様々です。
発声・滑舌が問題であれば、トレーニングである程度改善できますが、唾などは自分ではコントロールが難しいところ...。では、どうやって予防・改善していけばいいのでしょうか?
3.リップノイズ対策
(1)ポップガード
雑音や湿気からマイクを守ってくれるのが「ポップガード」です。ポップフィルター、ポップブロッカーと言われることもあります。これは宅録ナレーターなら必須アイテムです!私は以下のタイプのものを使っています。
最近ではこうしたタイプのものも販売されているので、ご自宅の収録環境に合うものをセレクトしてみてください。
(2)リップクリーム
唇が乾きすぎている人はリップクリームやリップバームで唇の潤いをちょうど良くすることができ、唇のコンディションを整えられます。
男女ともにオススメなのはAESOPのリップバームです。
また、美容意識の高い人には4種のオイルを配合した「リップ コンセントレイト バーム」もオススメ。高い密閉力と集中ケアができるリップバームです。寝る前にたっぷり塗れば、オイルマスク効果で唇にハリが生まれます。
(3)口内を潤わせて粘り気をとる
口の中に唾液が溜まりすぎていたり、食後だったりすると、口内が粘り気が出てしまい
リップノイズの原因になってしまいます。歯磨きをして口の中を爽やかに保つことが、
リップノイズ対策になります!
また、水分補給をすることで、喉の唾液を流すことができますので、リップノイズ防止に繋がります。リップノイズは口内の粘り気によるものも少なくありません。
アルカリイオン水は口内細菌が作り出したネバネバの成分をで分解できるので、プラークをとれやすくします。(細菌を殺す効果はありません)私はいつも箱で買って常備しています。
(4)空腹を避ける
空腹状態だと、唾液が多く分泌されやすくリップノイズの原因になってしまいます。音声録音の30分前に軽めに食事をしておくといいです。
4.制作はチームワーク!
コンテンツ制作には規模の大小はあれ、
何人もの人が携わって1つの作品が出来上がります。
声を生業とするのであれば、
上流のコンテンツ内容製作者の意図を汲み取ることはもちろん、
次にバトンを渡す音響エンジニアさんの負担を減らせるように
少しでも良い状態で納品できるよう、できる限りの工夫をしましょう。
そうすれば、あなたは
・もう1度選ばれる
・推薦してもらえる
ナレーター・声優になれるはず✨
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