2020年6月28日
2624g、48cmの女の子を出産しました。
初産なのに、
陣痛開始から2時間半で...笑
助産師さん驚愕のスピード安産でした。
出産が終わった後に
と口にしてしまうくらい、
一生で一番の宝物のような経験になりました。
ずっとずっと、この感覚を覚えていたい...!そう思うほど。
今から「産後ハイ」な状態で体験コラムを書いていきます。
確実に長くなるので、興味のある方だけどうぞ!
端的にまとめると、イメトレは超絶大事という話です。
最後にイメトレ動画もご紹介しているので、出産を控えている妊婦さんはよかったら見てみてください♪
目次
7:00 起床してすぐ陣痛開始
朝トイレに起きて、お腹と腰が重い感覚。
トイレに行ってもどこかスッキリせず、
ソワソワしていました。
すると、
10秒くらい腰が圧迫される痛みが襲ってきては
何事もなかったかのように元に戻ります。
「陣痛...!?」と思って測ったら、
もうすでに5分感覚。
通常10〜15分感覚位からスタートするので、
寝ている間に陣痛きていた説あります。
その矢先に、おしるしが来たので産院に電話。
体力をつけておかないと...
と陣痛の合間に朝食を食べて、いざ出陣!
初産だと陣痛から出産までの平均は14時間、
50時間かかったなんて方の話も聞いていたので
出産はフルマラソンを走るようなものという覚悟で家を出ました。
移動中の車で陣痛はさらに激しさを増します。
呼吸法を思い出しながら、「ふ〜〜〜〜〜〜〜」と息を吐くことに集中しつつも、「ううううう〜〜〜」と後半に思わず声が出てしまう痛さ。
8:10 産院に到着
到着してトイレにいきますが、
朝と同様出してもやっぱりスッキリしません。
(便意ではなく赤ちゃんが下がって腰を圧迫していたのだと後に知る)
すでに子宮口は7cmほど開いていたそうで、
陣痛室に入ることなく、そのまま分娩台で待機。
助産師さんが言うには

初産だと子宮口が全開10cmになってから、
分娩まで大体1〜2時間かかるから...
お昼頃の出産かしらね💡
ところが!
あれよあれよと8cm...9cm...と進んでいきます。
8:50 助産師さんが爆笑しながら主人へ電話
助産師さんが爆笑しながら主人に電話しているのが聞こえました。

あ、ご主人様?
なんかね、もう産まれそうなんですwww
進みが凄く早くてww 今すぐきてください!
9:05 「ちょっくら産んできます」
ちょっくら産んできます!
— 幸@癒しの総合プロデューサー (@voiceyoga_jp) June 28, 2020
分娩台でなに携帯いじってるんだよ...って話ですが、主人に連絡するのをスタンバイしていたのです。
この投稿25分後に出産するなんて、一体誰が想像しただろう。笑
この呟き直後に、なんと子宮口は全開大10cmになったので人工的に破水(羊水)を外へ出しました。
生暖かい物が想像以上にジョバーーーーっと溢れ出てきます。
これ、外出中に起きてたら大惨事だ...
妊婦さんは正産期に入ったら破水した時セット(タオル、着替え、夜用ナプキン等)を準備しておくのをオススメします。
9:10 放置される
隣の陣痛室から叫び声が...。
別の妊婦さんが分娩台へ移動してきました。
同時間帯に2人の分娩体制になり、
助産師さんたちが慌ただしくなってきました。
その時、私は破裂しそうな腰の張りに悶えていました。普通ならテニスボールで誰かに「いきみ逃し」を手伝ってもらう場面。
しかし、主人はまだ到着しないし、助産師さんたちは別室に行ってしまい放置されてしまっているので自分の手で必死に腰をさすっていました。

産ませてもらうのではなくて、自分で産みに行くのよ!
講習の時の助産師さんの話を思い出しました。
助産師さんはあくまで出産を助ける立場です。
放置されても不安にはならず、
こういう事は全然ありえるよな...
と冷静でいることができました。
9:15 全力でいきみたい!...でも
本能なのか「出し切りたい=いきみたい」という、これまでとは全然感覚が襲ってきました。
吐く息もふぅ〜ではなく
「ふ、ふうううううううう!!」と
北島三郎ばりの拳の入った声に。
1トンの大を背負っていて放出したくなるようなそんな感じです。便秘の時に踏ん張る感覚と似てるって聞いてましたが本当でした。笑
腰が圧迫される感覚は...イメトレでやったので、「ついにきたな」と待ちわびていました。
ソフロロジー講習の際に、骨盤標本を見ながら
解剖学的にどう産まれてくるか理解できたのがよかったです。
↓こんな狭いところを本能で回転して下がってくるって凄い...!
通りやすくするために私ができるのは、息を吐きながら、骨盤底筋群やお尻周りを緩めてリラックスすること...!

右回転だよ〜!一緒に乗り切ろうね!ママも頑張って道を広げておくからね〜!
産道を降りてこようとする赤ちゃんに呼びかけることで、痛みは自分だけのものではなくなりました。
9:20 発露(赤ちゃんの頭が出てくる)
頭が出てくる感覚がわかりました。
「発露」です。

頭出てきたよ、触ってみる?
手を伸ばすと、生暖かい
赤ちゃんの髪や臍の緒の感触が...!
長丁場にならないように、
空気を読んで早めに出てきてくれて
なんて親孝行な娘なんだ...と、
愛おしく感じられました。
しかし....まだ主人が到着していません。
ここで全力でイキんだら産まれてしまうのが本能でわかったので必死にイキみを逃します。
赤ちゃんの呼吸が少し浅くなったようで、
鼻から酸素チューブを入れられました。
深呼吸して赤ちゃんに酸素が行くように
意識的に意識的にリラックスしました。
9:25 主人が到着
ようやく主人の到着です。
後ろから手を握ってくれました。

これで全て整った!
そこから、いきむこと2回。
頭が出切った瞬間が分かりました。
「頭が出たからもう短足呼吸だよね?」
と思いつつ何も言われないからイキみ続けた結果、
会陰が若干ちぎれたと知るのは先の話。涙
9:30 出産
出産した瞬間は、なんて表現したらいいんでしょう。エクスタシーに満ち溢れました。
気持ちいいんですよ。痛いとかじゃなくて。
子供が3人いる男友達から、

自然分娩は出産のときにドラッグよりハイになれるらしいよ
と聞いていたんですが、本当にそうかも...!と思えました。笑
陣痛開始から2時間半の出産だったので、体力も全然余っていてカンガルーケアを最高に味わい尽くし、理想の出産ができました。
出産体験を母娘だけでなく、親子の一生の思い出にしたいという強い願いがあり...立会い出産を叶えるため妊娠38週目に大学病院から個人産院へわざわざ「転院」したので、間に合って本当によかったです...!涙
赤ちゃんが出てきて終わりじゃない
出産は、赤ちゃんが出てきて終わりではありません。胎盤・卵膜・臍帯(ヘソの緒)も出して、終わりです。
身体オタクなので、バースプランでこれを見ることを希望しました。
グロテスクな見た目ではありますが、妊娠中のためだけに出現して働いてくれた組織たち。
「十月十日、お役目ご苦労様でした。ありがとうございました。」
と声をかけてお別れ。
そして、出産の時は全然わかりませんでしたが、会陰が若干裂けてしまったようです...。
会陰縫合している間は、
産まれた赤ちゃんの見た目をいじったり、
隣で叫ぶ妊婦さんに「がんばれ〜!」とエールを送ったりして気を紛らわせていました。
やっぱり少しでも主人に来てもらえて本当によかったです。手を繋いだり会話しているだけで気が和らいだから。ありがとう。
入院中は会陰縫合や後産痛で
ロボットよりもぎこちない動きで
院内をのらりくらりと歩くママたち。
出産のシーンばかりフォーカスされがちですが、
ビハインドシーンも結構大変です。
子供が出てきたら出産終わり、ではなく
後産や会陰縫合→後陣痛→産褥期終了
までを1セットだと思っておいた方がいいですね(^^;)
妊娠・出産を振り返って
妊娠って、ある意味おなかの中でペットを飼育しているようなものですよね。
うちは胎動も激しめで
「ここが、あんよかな?おててかな?」
と話しかけていたのですが、
出産直後に臍の緒で繋がったままの生まれてホヤホヤの我が子を胸元に乗せてせてもらって
「ああ...中にいたのは君だったんだね...!! 」と感無量になりました。
(赤ちゃんは、その名の通り本当に赤かった...!)
髪の毛が落ちたら自分のものではなくなるように、この子も24時間前までは自分の一部だったのが、臍の緒を切った瞬間に、母子分離して別のものとして存在する...それが不思議な感覚でした。
胎動の感覚、出産のエクスタシー・カンガルーケアの至福の時...この快感を一生忘れたくないです。
「30までには子供ほしいなあ」
「お母さんが元気なうちに子供の顔見せたいな」
「女の子か〜!どんな退院着を選ぼうかなあ〜」
これまでは雲のようにぼんやりしていた「子」という存在が
今、はっきりと輪郭を持って目の前にいる。
お腹をさするクセが、まだ抜けないのだけれど、
もう君は私の中じゃなくて、今ここに、目の前にいるんだよね。
神様、ありがとうございます。
あらゆる御縁、巡り合わせとタイミングを。
驚くほどの奇跡の連続を。至極の体験を。
ご先祖様達、ありがとうございます。
あなたたちが繋いでくれたバトンのおかげで、
新しい世代の命が誕生しました。
数十年後、この子が出産する時があったなら
私は今度おばあちゃんとして新しい命に出会うんだなあ。
その時、この体験この感覚を思い出せているのかな。
もし仮に記憶喪失になったとしても、
このことだけはずっとずっと覚えていたいなあ。
生まれてきてくれて、ありがとう。
38週目に転院していた
出産には、十人十色のドラマがあると思います。
自然分娩か無痛分娩か、
大学病院か個人産院か、
そこに正解はありません。
個人の選択であって何に優先順位を置くかですよね。
身体には個人差がありますし、結果オーライなこともあるので、他の人がそれでよかったから自分も同じ選択をすれば良いというわけでもありません。
私の場合は出産を母子のものではなく親子のものにしたいという気持ちが強く、主人の立会いを強く希望していました。コロナ禍で大学病院は一切の立会・面会が禁止に...。立会OKで評判のいい個人産院を見つけ、なんと38週目という正産期の真っ只中で転院しました。
出産イメトレ音源のおかげで恐怖がなくなった
今回タイトルにしている「マインドフルネス出産」は、私が勝手に作った造語です。
痛みに飲み込まれたり必死に抗おうとするのではなく、
1歩引いて大きく捉え痛みを受け止める心持ちで陣痛や出産と向き合うこと
とでも定義しておきましょうか。
私は痛いのが本当に苦手なので、今回出産前に相当調べて向き合う準備をしてきました。
・ソフロロジー式分娩法
・ヒプノバース
言葉は違えど、呼吸法と瞑想法あるいは催眠手法を活用して出産を迎えるという点でスタンスはとても似ていると思います。
以下は私が自作したマインドフルネス瞑想音源です。
陣痛→いきみ→出産→後産とイメトレできるようにしています。
呼吸に集中しながら、どの段階にいるのか
マインドフルに「今ここに集中する」出産!
よかったら参考にしてみてください♪
▼BGMはこちら
本番では助産師さんたちから褒めちぎってもらえて、ご満悦でした。笑

え、落ち着いてるけど
本当に初産婦さん...!??
呼吸法すっごく上手ね!
私の隣で45分後に出産された方には
「すごい静かに産んでたからビックリしました!」
と産後に声をかけて頂きました。
妊娠中の方へ
妊娠初期〜妊娠後期までできるマタニティーヨガ60分レッスンを無料公開しています。股関節や骨盤底筋を柔らかくしておくと安産に繋がりやすいと言われているので、よかったら参考にしてみてください♪

妊娠期間中は悪阻など大変なこともありますが、子供と文字通り一心同体でいれる時間を楽しんでくださいね♪あなたの十月十日と出産が良いものになるよう祈っています。