夫婦別姓という選択

ワークスタイル

あなたは、自分の苗字に思い入れはありますか?

2020年3月2日付の日本経済新聞の朝刊1面に、
こんな記事が載っていました。

「仕事で旧姓希望65%」

調査によると、実際に既婚女性で仕事をする上で
旧姓を継続して使っている女性は32.1%だそうです。

実はNaturalista代表の八田も、旧姓を継続して使っています。

理由としては...

・珍しい苗字である
・「八」という字が末広がりで縁起がいい
・姓名の漢字が左右対称(子=♀が起源)
・自営業で名前が肩書きみたいなものだから

と、いった具合です。

自由に旧姓を名乗れても、戸籍上となると別問題

仕事上では女性も継続して旧姓を名乗ることができますが、
今の日本の制度では戸籍上となると、そうはいきません。

1996年に「選択的夫婦別姓」の民法改正案が上がったものの、
取り下げられてしまったきりなのです。

昨年の参議院選挙では「選択的夫婦別姓」を
マニフェストに掲げる議員も多く見られましたが、
近い将来、欧米のように認められる時がくるでしょうか?

逃げるは恥だが役に立つ(ドラマ) でも話題になった、
「事実婚」であれば、戸籍上も別姓を名乗る事が可能です。

ただ、家族として生活する上で制度的な支障はないのでしょうか?

 

そこで、今回の28-Projectのインタビューでは、
籍を入れずに「夫婦別姓」という選択されている
大正友貴さんにお話を伺いました。

全国で約80人程しか持たない「大正」という姓を継いで、
残したいという想いから
パートナーと話し合った末、
この選択に至ったのだそう。

夫婦別姓や事実婚を考えている方は、
是非ご覧になってみてください!

「夫婦別姓」という選択

パートナーとの話し合いについて


ー結婚後も姓を継ぎたいことは、どのタイミングで話し合いましたか?

今の旦那には、付き合ってた時から、ちらっと話をしていました。

でも、正式に話をしたのは、プロポーズを受けた後ですね。

「大正」という姓が絶滅危機なんだよね、って正直に話しました(笑)

できれば自分の姓を継ぎたい、という想いを伝えたら、旦那は予想以上に柔軟で、
「籍に縛られることはないし、いざという時には婿入りしてもいいよ」とまで言ってくれました。

一方で、旦那には兄弟がいないので、旦那の姓も変えない方がいいという話をし、
今すぐには籍入れなくてもいいよね、という話になりました。

最近もよく、法律が変わって「夫婦別姓」が認められればいいね、と話しています。 

「家族」として認められないジレンマ

ー夫婦別姓で不便に感じたことはありますか?

現段階では、特にはありません。

強いて言うなら、賃貸を借りる際の書類で、一緒に住む相手との続柄を選んだ時。

「結婚はしているけど、苗字が違うから、関係性は”夫”としていいのだろうか・・?」
と迷い、
業者さんに相談した時は、少し不便だなと感じました。

一方で、将来的には気になる点がいくつかあります。
今一番気になっているのは、子供のことですね。

今の日本社会では、両親の姓が違うというのは、珍しい方だと思うんです。
なので、子供がどう思うか、というのは少し懸念があります。

あとは、万が一のケースですが、自分が死亡した時に、
パートナーが保険金を受け取れない、ということですね。

事故や病気などで、どちらかが集中治療室に入った場合、
法律上の家族でないと、部屋に入らせてもらえない、とも聞いたことがあります。

今のところは、夫婦別姓によって、ものすごく不便に感じることはありませんが、
将来的なことを考えると、不便なことも出てくるだろうなと思っています。

名前はアイデンティティーの1つ

ー名前は1つのアイデンティティーですよね

そうですね。
中学の頃から、周りの友人に「タイタイ」と呼ばれているので、
「大正」という姓自体が、アイデンティティーになっていると思います。

今の会社では、同僚はもちろん、
社長にも「タイタイ」と呼ばれているぐらいなので、
姓が「大正」でなくなったら、違和感は感じると思いますね。
 

ー 前にフィンランドへ行っていましたが、向こうの制度はどうでしたか?

フィンランドでは、夫婦別姓か同姓かを、自由に選択できるそうです。

海外だと、アメリカや中国をはじめ、多くの国で「夫婦別姓」が認められているようです。

なので、「なぜ日本では認められないのか」と疑問に思っている人は、
世の中にたくさんいるのではないかと思います。

自立と共生のパートナー像

ー 理想の夫婦の形、パートナーシップ像は?

お互いに自立しながら、一番の理解者であり尊敬しあえる関係が理想です。

ドラマとかで、男性が女性に「一生幸せにします」という場面がありますが、
私も旦那を幸せにしたいし(笑)

もしも旦那が働けなくなったりした時には、
金銭的にも支えられるようでありたいなと思っています。

今は、家計も家事も全部半分ずつ、特にルールを決めていません。

有難いことに、旦那は洗濯・掃除・料理も完璧なので、
私が仕事が忙しい時には何も言わずに家事を率先してやってくれます。

特に、私が昨年妊娠してからは、かなり助けてもらっていて、とても感謝しています。

ー 子供を産んでも、仕事は続けていきたいですか? 

はい、子供を産んだ後も、仕事をし続けたいですね。

フルタイム勤務だと、自分の生活の中で仕事に充てる時間は長くなるので、
自分が心から楽しいと思える仕事を、その時の環境にあわせて
選んでいけたらなと思っています。

ただ、社会人として6年ほど働いて、妊娠した今、
「働きながら、子供をどんな環境で育てようか、旦那とどう上手く協力しあおうか」
ということを、かなり考えるようになりました。

また、お腹の赤ちゃんのこと・自分の身体のことを第一に考えて、
無理をしすぎないことを初めて覚えました(笑)

一方で、周りには、「子育ても仕事も楽しみたい」という仲のいい友人や、
職場のママさんがたくさんいるので、とても心強いです。

子供が産まれると環境も大きく変わりそうですが、共働き夫婦として、
旦那と上手く協力して支え合っていきたいなと考えています。

 

ー 最後に「夫婦別姓」を考えている人に一言お願いします

夫婦別姓を選択することには、世間体など、心配なこともあると思いますが、
自分と相手にとっての理想のパートナーシップのあり方を話し合いながら、
自由に模索していくのがいいのかな、と思っています。

タイトルとURLをコピーしました