ジメジメする季節が終わり、本格的な夏がやってきます。汗をかく季節は肌が潤っていると錯覚しがちですが、実は強い日差しと冷房で肌の内側が乾燥していることもあります。これからの季節は、より入念なスキンケアが必要です。
この記事では、肌の刺激リスクになりうると言われている『界面活性剤』をテーマに敏感肌の方にもオススメのスキンケアをご紹介していきます。

『界面活性剤』って良くないイメージだけれど、本当はどうなの?
という疑問にも現役ヘアメイクである筆者がお答えしていきます!
目次
1.化粧品に入っている「界面活性剤」ってどんな役割?
化粧品は大まかに分けて水と油でできています。本来ならば混ざりにくい水と油を混ぜてくれるものが『界面活性剤』です。食品で言うと“マヨネーズ”が代表的な例と言えるでしょう。原料となる油と酢を混ぜてくれる卵が界面活性剤といえるのです。
化粧品に入っている界面活性剤の役割には大きく分けて以下のように4つあります。
・洗浄 : メイクの油よごれを包み込み、水と馴染ませて洗い流す役割 ex) 洗顔料、クレンジング
・起泡 : 泡立ちをよくする役割 ex) 洗顔料
・乳化 : 水と油が混ざりあう状態を保つ役割 ex) 乳液、クリーム
・湿潤 : 肌のような水をはじく性質を持った物の表面を浸透しやすい状態にする役割 ex)化粧水、美容液
以上のような働きを持つ界面活性剤は、高品質な化粧品を作る上で欠かせないものでもあります。
2.なぜスキンケアに界面活性剤は入っているの?
界面活性剤を配合しておくことでスキンケアの美容成分が皮脂膜や角質層にまで浸透しやすくなり、スキンケアの効果を高めたり品質を安心させ製品の効果を維持できるメリットがあります。
人間の肌の表面には皮脂があるので水が弾くため、ほぼ成分が水で出来ている化粧水は、肌に浸透しにくいのです。またクリームや美容液など粘度の高いものは界面活性剤がないと分離してしまうため、成分が分離したクリームや美容液を肌につけることでつけた成分に偏りが出て肌トラブルを起こしかねません。
スキンケアの効果や品質保持の為にも界面活性剤が配合されているのです。
3.界面活性剤入りのスキンケアって肌に悪いの?
「界面活性剤=肌に悪い」というイメージを持っている方もいらっしゃると思います。それは洗浄力が強いキッチン用洗剤に界面活性剤が入っていて、肌が荒れてしまったという経験をお持ちの方が多いというのが理由ではないでしょうか。
洗浄力が強い界面活性剤を使うと、肌の乾燥を防ぎ外部刺激から守ってくれる『皮脂』と『細胞間皮脂』をも溶かしてしまい、長期間使用すると肌本来の保湿力が失われていきます。その結果、乾燥肌や敏感肌等のトラブルを引き起こしやすい肌になり、肌荒れの原因になります。保湿をする為に塗っているものが、逆に乾燥を引き起こしているということもあるのです。
しかし、スキンケアに使われている界面活性剤は洗剤などに使われているものとは種類が全く違い、配合量も極微量なため、毎日使用しても問題ないとされています。(界面活性剤の配合量や成分などによって化粧品が肌へ与える影響は異なるので「この界面活性剤を使っていれば安心」などとは一概には言えませんが)
そして、こういった界面活性剤の種類の他に気にされるのが「石油由来」「植物由来」「合成」「天然」といった部分かと思います。化学的にみれば、同じ成分なら「植物由来」だろうが「石油由来」だろうが働きや安全性に違いはありません。
とはいえ、敏感肌の方にとっては肌への刺激になり得る場合もあるようなので、ご自身の肌の調子と相談しながら使用する事をオススメします。
4.スキンケアに入っている界面活性剤の2つの見分け方
1.とろみがある化粧水
化粧水においてはテクスチャーがシャバシャバしているものよりも、とろみがあるものの方が界面活性剤が入っている事が多いと言われています。
2.成分表の最初3つ目までに界面活性剤が書かれている
製品のパッケージに書かれている成分表は、1番含有量が多いものから表示する事が義務付けられています。界面活性剤が成分表の最初の3つ目までに入っていると、製品に対する界面活性剤の含有量が多い為、注意したほうが良いでしょう。
しかし、成分表には界面活性剤とは記載されていません。また、界面活性剤の種類は2000とも3000とも言われています。
気になる方はご自身が使っているスキンケアの成分表に載っている成分の名前をひとつひとつ検索してみるのも一つの手です。また、界面活性剤の種類についての記事も載せているので参考にしてみてください。

5. 肌に優しい!敏感肌の方にもオススメのスキンケア
ここからは敏感肌の方にも定評のある、お肌に優しいスキンケアを紹介していきますが、界面活性剤が入っているものに比べて用法が違うものが多々あります。よく振って使用するものや消費期限が短いもの等、製品によって様々です。必ず製品ごとの指示に従い正しく使用してください。
1.化粧水
・vilabo koreippon 120ml
鹿児島の天然温泉水と4種類の植物性ピュアオイル配合。お子様にも使える安心処方。界面活性剤、アルコール 、パラベン不使用。
・ORBIS オルビスユーローション 180ml
敏感肌の方にも1年を通して安心して使って頂ける処方。保湿力に優れています。
油分、香料、着色、アルコール、界面活性剤不使用。
@Cosme 2019 ベストアワード 化粧水部門1位受賞
・HABA Gローション 180ml
笹から抽出した山のミネラルと、浸透力にすぐれる海のミネラルを配合した化粧水
防腐剤パラベン、石油系界面活性剤、合成香料、鉱物油、タール系色素は不使用。
2.乳液
・vilabo まぜる乳液100 100ml
敏感肌、乾燥肌の方にオススメ。石油系合成界面活性剤、合成ポリマー、パラベン、香料、着色料、エタノール、フェノキシエタノール不使用。
・ラッシュポゼ トレリアンセンシティブフリュド 40ml
うるおい成分を70%以上配合した低刺激の保湿乳液で、48時間うるおいがつづきます。生後3ヶ月から使える安心設計。
・チャントアチャーム モイスチャライジングミルク 120ml 2,750円
植物オイルのヴェールが肌をやさしく包み込み、ハリとうるおい満ちる肌へと導く保湿乳液。石油系界面活性剤、鉱物油、パラベン、合成香料、着色、シリコン不使用。
3.美容液
・ネロリアボタニカ インテンシブ ビューティセラム 32ml
オイル美容初心者でも使いやすいライトなテクスチャー。保湿ケアはもちろん、日焼け後のケアにもおすすめです。
・HABA スクワQ10 30ml
スクワラン本来の働きに加え、年齢からくる悩み、ハリ、つやをサポート。エイジングケアのためのオイル。防腐剤パラベン、石油系界面活性剤、合成香料、鉱物油、タール系色素は不使用。
6. おわりに
現在、市場に流通しているスキンケア製品は何度もテストされ、肌に影響が少ないと確認されてから販売されています。ですから、界面活性剤が入っているからといって一概に肌に悪いとは言えません。
インターネットでは、スキンケア商品の評価や口コミを簡単に知ることが出来ます。しかし肌の状態は人それぞれです。誰かのオススメするスキンケアが、必ずしもあなたに合うとは限りません。
ステクスチャーや香りが心地よいか、自分の肌に合っているかは、実際に使用してみて、ご自身の肌の調子をみて判断しましょう。あくまでも自分の肌と対話して心地よいスキンケアを選ぶ事が大切なのです。
また、界面活性剤フリーの肌に優しいコスメも以下のページで紹介していますので、ぜひご覧ください!

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参考
・界面活性剤フリーのコスメ!肌のための化粧品選び
https://article.naturalista.jp/surfactant_free_makeup/
・角層の細胞間脂質
https://www.kao.com/jp/skincare/skin/structure-03/
・化粧品成分データサイト 美肌マニア
https://bihada-mania.jp/
・界面活性剤無添加 まぜる乳液
http://www.vilabo.jp/fs/vilabo/nyueki_shake100
・ラ ロッシュ ポゼ トレリアン センシティブ フリュイド
https://www.laroche-posay.jp/?p_id=L00269
・チャントアチャーム モイスチャライジング ミルク
https://www.naturesway.jp/products/detail/20010050?submit_recommend=1
・ネロリアボタニカ インテンシブ ビューティセラム
https://sincere-garden.jp/SHOP/4560278220594.html
・スクワQ10
https://www.haba.co.jp/f/dsg-010180