みなさんは自分の声が好きですか?私は嫌いでした。
私の声は低くてあまり通らないため、もっと女の子らしい声がよかった…と思っていました。
しかし、声質についていろいろと調べ実践することで、少しずつですが、自分の声を認めて好きになることができました。
そこで今日は声質の変化について紹介します。
目次
1.声質と声色の違い
声質
声質(せいしつ)とはその人が生まれながらに持っている声の質のこと。元々の声帯や顔の作りに関係しています。
声質は基本的には変えることはできませんが、ひとりひとり違う声質であり、似ている声質はあっても全く同じものはないため、唯一無二のものです。
だからこそ自分の声質を好きになって欲しいです✨
声色
声色(こわいろ)とは声の音色や調子のこと。
鼻や喉で響かせることで声が作られているため、この空間での声の響かせ方を意識することで声色を変化させることができます。声色は訓練すれば様々出せるようになります。
声はその人の印象を現す大切な部分です。自分のなりたい自分に近づくためにも今の自分の声を見つめてみましょう。
2.声色が変化する要因
①ストレス
ストレスで声が出なくなる人がいるように、ストレスと声には密接な関係があります。
特に職場環境が変化する時期などに多く見られます。
緊張状態になると筋肉がこわばり、声質が変化するだけでなく、なんだか息苦しさを感じたり、喉に違和感を感じる人もいるかもしれません。
ぜひ一度、自分がどのようなときにストレスを感じるのかを考えてみることで解決につながります。
②病気
声と体調は密接に関係しています。そのため、「なんだか声がかすれてきた、なんだか声を出しづらい、」そう感じた際になにか大きな病気が見つかることがあります。
自分の声を日頃から意識することで予防することができます。
③気持ち
自分がワクワクすること、夢を語っているときなどは、自然と声が大きくなったり、よく響いたりしていることってありませんか。
これは、ポジティブなことを考えると目が開いたりと、声と連動する顔の作りが変化するために起こります。
また、ポジティブなエネルギーは話し相手にも伝わるので、明るい人というイメージを持ってもらいやすくなります。
3.声質改善の方法
これまで、無意識のうちに声質が変化する要因を紹介しましたが、トレーニングによって意識的に声質を変えることもできます。
今回はすぐできるトレーニング方法を2つ紹介します。
①腹式呼吸
●方法
- 背筋を伸ばす
- 鼻からゆっくり息を吸い込み、おへその下に空気を入れるようにおなかをふくらませる
- 口からゆっくり息を吐き出す(このときのポイントは、お腹をへこましながら、吸ったときの2倍の程度の時間で吐き出す)
慣れたら1日10~20回を無理のない範囲で行ってください。
●メリット
・声帯が疲れない
喉を使って声を出すと声帯に負担がかかり、本来の自分の声質とは違う声を出してしまう要因となります。
例えば、腹式呼吸を取り入れることで、ガラガラ声を軽減させることができます。
・緊張状態がほぐれる
自分の声が嫌いという人の中には、人前で発表するときの自分に自信がない人も多いのではないでしょうか。発表するときに緊張して、顔や声帯の筋肉がこわばり、声が出にくくなってしまうため、自分の声嫌いの原因となってしまいます。
腹式呼吸は副交感神経を優位にさせるため、緊張緩和につながります。
これによって自分本来の生き生きとした声で話すことができるようになります。
②ハミング
「自分の声は通らないから嫌い、声を出すのが怖い」という不安を抱えている人も多いと思います。
このような人にオススメなのが、「声の共鳴の方法」を身に付けるということです。
声は、肺にたまった空気を吐き出す際に声帯を振動させることで音になります。この際に私たちは口の中や鼻などで空気を響かせることによって、声に響きを持たせています。
これは共鳴と呼ばれ、共鳴の方法を身に付けることで声質が変わることがあります。
●方法
共鳴の練習方法はハミングです。
- 口を閉じて上あご、下、下あごをくっつける。
- 声を出してみる。この時、喉ではなく、鼻から声が抜ける感覚になることを確認してください。
- 声を出しながら手で鼻の頭を触ってみる
この際に鼻が少し震えていることが確認できたら共鳴ができている証拠です。
また、声をおでこから出すようなイメージにしてみたり、頭頂部から出すようなイメージにしてください。これで出す音が変わることが確認できましたか。
口を開いてもこの音が出せるようにすることで、声質はあっという間に変化します。また、どこに響かせるかによって印象も変わります。
●メリット
・会議など意見を述べる際に最適
鼻に通るように共鳴させるときの音がこのときの音になります。地声よりも少し高い感覚です。明るく、張りがある声になるため、自信がある話し方になります。
・大人数の前でのプレゼンテーション、応援の際に最適
おでこに共鳴させるときの音になります。このとき、裏声ではなく、地声でこの音を出すことがポイントです。遠く離れた人にも伝えることができます。
大切なのは、息の強さではなく共鳴によって大きな声を出すことです。
また、あまりほかの人に聞かれたくないように小声で話す場合は、鼻ではなく、喉に響かせるように声を出すようにしてください。いつもよりも低い声が出ることがわかると思います。
4.自分の声を好きになるために
それでもやはり、自分の声が好きになれない、そんな人へ向けて。
①自分の声質を認める
自分の声が嫌いという人は80%にものぼります。
しかし、生きている中で一番耳にするのは自分の声です。自分の声を好きになることが自己実現に近づくといわれています。
そのためにも声質を無理に変えるのではなく、活かすことで自分を好きになることができます。
②声の陰陽を知る
声は大きく分けて2種類に分けられます。それは陰と陽です。
陰と陽というと、暗いと明るいイメージですが、陰だからといって悪い意味ではないです。
陰の声…落ち着いている、よく響く、低い
陽の声…明るい、よく通る、ハリがある
無理に陰の声を陽の声に変えようとするのではなく、自分の声がどちらのイメージに当てはまるかを理解し、その部分を伸ばしていくことで魅力的な声質になります。
③大きい声とエネルギーのある声は違う
ただ大きいからといっていい声になるとは限りません。
話している内容よりも、どんなエネルギーをもって話しているかの方が、相手に伝えることができます。
自分の声が通らない、という不安を持つよりも、自分の声にエネルギーがあるかどうかを意識するようにしてみてください。
相手に伝えようとする方が、声の通りも良くなり、自然に少し大きな声で伝えられるようになっている自分に気づくことができるはずです。
5.最後に
声質は無理に変えようとする必要はありません。
しかし、自分の声質がどんなときに変化するのか、また、どのように変化させることができるのかを知っておくことが大切です。
自分の声質を理解し、毎日いきいきと過ごしましょう🌸
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<参考リンク>
繋声
http://mixedvoice-mastering.com/sound-change/
ボイトレマスター講座
http://www.msw-lesson.net/vocal/lesson03.html
執筆協力:Chinatsu
記事監修:Sachi